アドバイスをもらう相手は慎重に選ぶ
2021/09/14
宮城谷昌光先生の作品が大好きです。
宮城谷先生の作品には、人としてよりよく生きるための知恵が散りばめられています。
目次
人生に役立つ『重耳』の言葉
宮城谷先生の『重耳』という作品に印象に残った言葉があります。
主人公である重耳の「優秀な史官の占いでも、外れることがあるのではないか?」との問いに、師である郭偃はこう答えています。
もしも、そう思われましたら、その史官に占いを命じてはなりません。ご自身が信用する史官に占いをさせるものです。
宮城谷昌光(著)講談社文庫『重耳(中)』
古代の中国では占いにより政策を決定していたようです。
占いを行う役職が史官です。
このセリフは社会保険労務士や税理士、弁護士、教授、コーチなど、さまざまな職業にも当てはまるのはないでしょうか。
信用を得ることの大切さ、難しさ、また意見を求める相手を選ぶことの大切さが表れた言葉だと思います。
延々と自慢話をする人の話は適当に聞き流す
あなたがアドバイスを求めたときに「私も昔は○○だった。そして大変苦労した。お前の何十倍も苦労した」というように延々と自慢話をする人の話は、適当に聞き流したほうがいいと思っています。
そうした人たちは自分の自慢話をすることで自らの権威を強調し、あなたを支配しようと思っているからです。
執拗に否定する人の話も聞き流す
また何の根拠もないのに「おまえは絶対に失敗する」「上手く行くはずがない」と執拗にあなたを否定する人の話も聞き流しましょう。
先ほどの自慢話と同じく、根拠なしに執拗に反対する人も、あなたの成功を願っているわけではないからです。
あなたが成功すること自分と差がついてしまうので、あなたが現状に甘んじるように働きかけてくるのです。
あなたの成功を願い協力してくれる人を見極める
いろいろとアドバイスをしてくる人は世の中にたくさんいますが、「誰の」「どの」アドバイスを聴くかは慎重に考えるべきでしょう。
心を静かにして周りを見渡せば、あなたの成功を願い協力してくれる人がどこかにいるはずです。