労働問題

人事労務に関するトラブルを防止するために重要な3つのこと

2020/06/01

こんにちは。

神奈川県鎌倉市の特定社会保険労務士・北村です。

材木座海岸で拾ったいろいろなものを使って、うちの妻がピアスを作りました。

 

陶器の角は海を漂ううちに削れて、尖ってはいません。

こういう作業はなかなか楽しそうですね。

自分も挑戦してみようと思います。

目次

月刊サロンオーナー6月号

さて先日、理美容教育出版(株)さんの『月刊サロンオーナー6月号』が発売となりました。

5月号に引き続き、SNSの取り扱いや企業秘密の保護について記事を書かせていただきました。

この記事を書いている最中に不適切投稿の問題が大手メディアで取り上げられ、いくつか反響をいただきました。

タイムリーに事件が発生して、ちょっとビックリしました。

雇用契約書や就業規則などを整備する

SNSへの不適切投稿の問題はこれからも起こりそうですが、こうした人事労務に関するトラブルを防ぐために大事だと思うことが三つあります。

まず一つ目は、雇用契約書や就業規則を整備することです。

雇用契約や就業規則は双方が履行しなければなりません。

 

例えば、携帯電話を購入するとき、アパートを借りるとき、私たちはいろいろな場面で契約を締結します。

解約する場合は1か月前に連絡するなど、契約書にはさまざまなルールが書かれており、私たちはそれに則って行動します。

 

ところが、経営者と労働者の関係になると契約やルールを軽視する人がいます。

「面倒くさい」「仰々しい」「他人行儀だ」という人もいますが、労働者と経営者の関係はビジネスとビジネスの関係です。

ましてや人は携帯電話よりも重要な存在です。

後で無用なトラブルが発生しないように、雇用契約書や就業規則はしっかりと整備するべきだと思います。

日々のコミュニケーションや研修などによって、こちらの考えを伝えること

二つ目は、日々のコミュニケーションや研修などによって、こちらの考えを伝えることです。

考えは言葉にしなければなかなか伝わりません。

「常識で考えれば分かること」「社会人なら察するべき」という人もいますが、そうはいかないのが現実だと思います。

言葉を通さずに相手の考えを知ることができるのは超能力者です。

「一を聞いて十を知る」ということわざがありますが、普通の人は「十の説明を受けて一を理解する」といったところではないでしょうか。

大事なことほど、はっきりと言葉で、繰り返し伝えるべきだと思います。

人の気持ちは変わる

三つは、人の気持ちは変わるということです。

入社時に抱いていた思いと、入社後1年、5年経ったとき、そして退職するときの思いは、多くの場合異なるのではないでしょうか?

長く働いていれば理不尽なこともあるでしょうし、他社の環境が羨ましく思えることもあるでしょう。

希望に満ちていた新入社員が不満分子へと変わってしまうこともあります。

 

人の気持ちは変わるからこそ、雇用契約や就業規則で会社のルールを示し、日々のコミュニケーションで繰り返し伝えていくべきなのだと思います。

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