下請け企業・中小零細企業へのしわ寄せ防止総合対策
2020/05/31
こんにちは。
神奈川県鎌倉市の特定社会保険労務士・北村です。
私はお小遣い制で財布は完全に妻に握られています。
知り合いから心配されることもありますが浪費家ではないので、そんなに苦にはなりません。
外出するときは妻に交通費の支給を申請します。
最近はよく頑張っているということで、江ノ電に乗ることを許されました。
鎌倉・藤沢間はJRのほうが安いのですが、ときには江ノ電に乗りたくなりますよね。
目次
下請け企業・中小零細企業へのしわ寄せ防止総合対策
厚生労働省、中小企業庁、公正取引委員会が『大企業・親事業者の働き方改革に伴う下請等中小事業者への「しわ寄せ」防止のための総合対策』を策定しました。
『大企業・親事業者の働き方改革に伴う下請等中小事業者への「しわ寄せ」防止のための総合対策』を策定しました
厚生労働省HP
私の顧客は中小企業と個人事業主なので、いわゆる下請けいじめ、買いたたきや不当な経済上の利益提供要請などについて相談を受けることがあります。
とはいえ私に有効な解決策があるわけではなく、「交渉する」「契約を打ち切る」「行政に相談する」「弁護士の先生に相談する」くらいのことしか思いつきません。
よく言われることですが、長期的には「一つの取引先に依存しないように複数の取引先を開拓する」「一つの商品に依存しないよう複数の商品を開発する」ことを心がけることが重要なのだと思います。
下請けいじめは場合によっては法律違反になることがありますが、元請け企業と下請け企業、大企業と中小零細企業の力関係を考えると、解決することが難しい問題だと思います。
商品とサービスに対して正当な対価を支払う
消費者または発注者は、「商品やサービスに対して正当な対価を支払う」ことを心がけなければなりません。
とはいえ「1円でも安いものが欲しい」「1円でも安く仕事をしてほしい」と思うことは無理もないことだと思います。
私にも採算度外視の価格で仕事を依頼した経験があります。
結婚式の準備を進めていたときのことですが、当時の僕にはお金がなく、費用をどう削減するかについて困っていました。(今もお金はないヨ( ノД`))
そんなときに、知り合いの美容師さんとカメラマンさんが、どう考えても赤字になる価格でヘアメイクと写真撮影を引き受けてくれました。
彼らの思いやりに甘えてしまったのですが、今になって思えば実績もあるプロに仕事を依頼したのだから正当な対価を支払うべきだったと思います。
もっとも彼らにこのことを言えば「お祝いだから」といって笑ってくれます。
彼らには大変感謝しています。
「やっかいな二面性」とどのように付き合うか
このブログで以前も触れましたが、ロバート・ライシュ教授の言う「やっかいな二面性」とどのように付き合うか、社会全体で考えなければいけません。
つまり厄介なことに、私たちはほとんどみな二面性の持ち主なのだ。消費者や投資家としての私たちは有利な取引を望むが、市民としての私たちはその結果もたらされる社会的悪影響を懸念する。
ロバート・B・ライシュ『暴走する資本主義』p121
同じように私たちは伝統的な地域社会が衰退するのに手を貸していながら、ほとんどの人はそうした古風な価値観を高く評価している。米国の地方都市の伝統的な商店街を覚えている年配者なら、さまざまな個人商店や、両親が店主と親しくしていた様子や街角での近所の人たちや友人同士でのちょっとしたおしゃべりを懐かしく思い出すだろう。
ロバート・B・ライシュ『暴走する資本主義』P157
やっかいな二面性を意識して、近所のお店で買い物する頻度を増やしています。(私が使えるお金はごくわずかですが(;'∀'))
買い物をすることで人間関係が生まれることもあります。
店先でのちょっとしたおしゃべりを楽しく感じることもあります。
目先の利益だけでなく、社会全体をよくするために、できる範囲で行動することができればいいなと思います。