随筆・プライベート

18歳のオクタヴィアヌス

こんにちは。

神奈川県鎌倉市の特定社会保険労務士・北村です。

Amazonプライムで『ROME[ローマ]』を見ました。

ドラマの内容ですが、ドロドロとした人間関係を描いたシーンやエロシーン、残虐なシーンが多いのがちょっと・・・。

でもそれらも人間の一面ですね。

全体としてはとても面白かったです。

 

『ROME[ローマ]』の影響でカエサルとオクタヴィアヌス(初代ローマ皇帝)に興味を持ち、塩野七生先生の『ローマ人の物語』の該当部分を買って読んでいます。

僕が一番興味を持っているのは、カエサルの後継者に指名されたオクタヴィアヌスがいかにして初代ローマ皇帝の座を手に入れたのか、この点です。

カエサルが暗殺されたとき、オクタヴィアヌスは18歳(!?)です。

わずか18歳の少年が、海千山千のローマの政治家達の中で権力を握り、カエサルを暗殺したブルートゥス達を破り、アントニウスとクレオパトラの連合軍を倒し、初代ローマ皇帝の座に就く。

とても信じられない!!

 

自分が18歳のオクタヴィアヌスだったら、カエサルの後継者に指名された時点でビビりまくります。カタカタカタ(((;゚;Д;゚;)))カタカタカタ

老獪なローマの政治家やカエサルの暗殺者達、そしてアントニウス、彼らと互角に渡り合う自信は私にはとてもありません。

カエサルの遺産のいくばくかを受け取り政治とは距離を置いて生きていく、私ならそうします。

 

しかし、オクタヴィアヌスはカエサルの後継者として生きる道を選びました。

全く彼の意志の強さには驚かされます。

オクタヴィアヌスの意志の強さについて、塩野先生が『ローマ人の物語』の中で次のように仰られています。

カエサルが自ら創設しつつあった帝国を遺したのは、十八歳でしかない若者である。まだ何も業績をあげていない自分なのに早くも認めてくれていたという一事だけでも、感動にふるえたとて当然ではないか。十八歳の若者をゆり動かしたに違いないこの感動が、その後の彼を支えつづけた強烈で持続する意思の源泉ではなかったか。

塩野七生著 新潮文庫版 『ローマ人の物語13 ユリウス・カエサル ルビコン以後[下]』

尊敬できる目上の人物がいて、さらにその人が目をかけてくれているという事実は、その後の人生を変えるほど幸福なことなのかもしれませんね。

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