随筆・プライベート

ロシアによるウクライナ侵攻について

こんにちは。

特定社会保険労務士の北村です。

しばらくブログを後回しにしていた間に、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻という大事件が起きました。

この大事件を耳にしたとき、すぐに佐藤優先生の著書の記述が頭に浮かびました。

そう、これはレーニンもウェーバーも言っていることですが、まさに国家は暴力を独占しているところに特徴があるのです。そして国家は、それを支える具体的な人間が必要なんです。それが官僚です。官僚は階級ですよ。

~中略~

官僚階級をどう見るかは、社会を見る時に非常に重要です。官僚なんてなくしちまった方がいっかというと、そうもいかない。国家がなくなって、日本がフラットな社会だけになったとすると、どうなるか?日本の周辺には国家があります。その国家が自分たちの暴力装置をもって現れるでしょう。どこかの国家にわれわれは併合され、終わりになるでしょう。ですから、他の国家がありかぎり、われわれも国家を維持しないといけない。

佐藤優(2014年).いま生きる「資本論」 新潮文庫 P110,113

今までも日本に、北朝鮮による弾道ミサイル発射、中国と台湾の問題など、安全保障上の問題が無かったわけではありません。

しかし、何となく日本の平和は続くものだと思っていました。

ロシアによるクリミア侵攻は、そうした気分を一気に吹き飛ばすものでした。

周辺の国の持つ暴力、そして自国の持つ暴力について検討し、具体的な行動を起こす時期が来ているのだと思います。

 

平和は当たり前に存在するものではなく、平和は強靭な意志とたゆまぬ努力のうえに成り立っている、平和ボケでは平和は維持できないのだと感じています。

-随筆・プライベート