随筆・プライベート

健康寿命は思ったより短かった!?

こんにちは。

神奈川県鎌倉市の特定社会保険労務士、北村です。

 

私の愛読書の一つにセネカの『人生の短さについて』があります。

この本の中でセネカは人生は有限なので時間を有意義に使うようにと説いています。

令和元年の男性の「健康」寿命は72.68歳、女性は75.38歳

私たちはどれくらい生きられるのでしょうか?80歳か?100歳か?

厚生労働省の令和4年簡易生命表によると、男性の平均寿命は81.05歳、女性の平均寿命は87.09年となっています。

人生の最後のときまで健康でいられる人は少ないのではないかと思います。

長生きできても健康でなければ、幸福を感じることは難しいと私は思っています。

そこで健康寿命についても調べてみました。

健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことを言うそうです。(厚生労働省 e-ヘルスネット)

一方、健康寿命はどうなっているかというと、令和元年の男性の健康寿命は72.68歳、女性の健康寿命は75.38歳となっています。

 

男性の健康寿命は72.68歳か・・・。思ったより短かいですね。

私は現在、41歳なので、今まで生きてきた時間よりも残された健康寿命のほうが短いですね。

残りの人生でやりたいことをやり切れるのか?

今までの人生を振り返っても、本当に自分のやりたいことに充てた時間は短いと思います。

仕事が片付いたら旅行をしようなど、計画はあるものの実行せずにここまできています。

こうした先延ばしの態度について、セネカは以下のように述べています。

 だが、あなたがそんなに長生きする保証が、どこにあるのか。あなたの思い通りに計画が進むことを、だれが許したというのか。人生の残りかすを自分のためにとっておき、善き精神的活動のために、もうなんの仕事もできなくなった時間しかあてがわないなんて、恥ずかしいとは思わないのか。生きることをやめなければならないときに、生きることを始めるとは、遅すぎるのではないか。

自分が死すべき人間であることを忘れ、五十や六十になるまで賢明な計画を先延ばしにし、わずかな人たちしか達することのできない年齢になってから人生を始めようとは、どこまで愚かなのか。

 セネカ『人生の短さについて 他2篇』 光文社古典新約文庫

なかなか辛辣な表現ですね・・・。

 

今、自分が最も幸福を感じる時間は、子どもと過ごす時間です。

今までは休日であっても仕事を優先して子どもと過ごす時間を削ることがありました。

これからは強い意志を持って自分の大切な時間を削ることはやめようと思います。

人生は短いですからね。

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