随筆・プライベート

他の道を進むも良し、立ち止まって考える時間も人生には十分にある

2020/05/31

こんにちは。

神奈川県鎌倉市の特定社会保険労務士・北村です。

ここのところ『異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養』という本を読んでいます。

この本がなかなか面白い!!

「文化が異なれば評価の基準は異なる」「だから相手の文化を理解して柔軟に対応することが大事」ということが書かれています。

僕の生活は日本人との付き合いが99%ですが、それでも文化の違いを感じることがあります。

目次

1円単位までキッチリ割り勘するか、大雑把に割り勘するか

僕が直近で文化の違いを感じたのは割り勘のシーンです。

皆さんは割り勘のときに1円単位まで計算して割り勘しますか?

それとも大雑把に割り勘しますか?

僕は大雑把に割り勘するタイプです。

1,000円くらいなら相手より多く支払っても構いません。

当然、相手が僕より多く支払ってくれることもあります。

仲のいい友人との場合は、順番に支払いすることが多いです。

ちなみに、うちの妻は1円単位で割り勘するタイプだそうです。

大雑把割り勘の悲哀

大雑把割り勘の悲哀としては、キッチリ割り勘グループに入ったときに大雑把割り勘を提案してしまったときに、「え!?オマエ、算数できないだろ!?」といった目で見られることです。

「算数できるわ!!」「1円単位なんて計算するのも、財布から小銭を出すのも面倒でしょ!!」と言ってみたところで、完全アウェイのキッチリ割り勘グループの中では通じません。

キッチリ割り勘人からは「コイツ、いい加減な奴なんだな」と思われ、ますます立場が悪くなります。

そんなわけで、僕は他人と初めて食事に行くときは、「この人は"キッチリ割り勘人"なのだろうか?」「それとも"大雑把割り勘人"なのだろうか?」と注意深く観察しています。

・・・もちろん嘘です。

「強固な階層主義」と「世界でも有数の合意志向」

『異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養』では日本についての記述もあります。

さらに例外的なのが日本で、強固な階層主義を持ちながら世界でも有数の合意志向になっている。階層主義のシステムと合意志向の意思決定という一見矛盾したパターンは日本の文化に深く根差している。

エリン・メイヤー (著), 田岡恵 (著), 樋口武志 (翻訳)『異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養』

「強固な階層主義」と「世界でも有数の合意志向」、僕も日本の社会に同じ印象を持っています。

日本では「どんな人間であるか」「これから何をしようとしているか」「今までに何をしてきたか」よりも「どんなグループに所属しているか」「過去にどんなグループに所属していたか」「そのグループの中でどのような立場にあるのか」そして「意見の優劣」よりも「誰がその意見を言ったか」「根回しがあったか」が重視されることが多いと僕は感じます。

「強固な階層主義」と「世界でも有数の合意志向」が悪いと言いたい訳ではなく、どの文化にも良いところもあれば悪いところもあるのだと思います。

他の道を進むも良し、立ち止まって考える時間も人生には十分にある

日本人でも「強固な階層主義」と「世界でも有数の合意志向」が苦手な人はいます。

僕は苦手なものに無理に合わせる必要はないと思っています。

 

僕はかつて何年か一般企業・社労士事務所で他人に雇われて働いた経験がありますが、どうにも性に合いませんでした。

今は一人で仕事をしていますが、とても充実しています。

一人で仕事をしていも協力してくれる人がいるので、孤独は感じません。(雇われの身だと上司や同僚がいますが、そいつらが味方とは限らないしな!!┗(゚Д゚╬)┓)

 

就職活動で悩む学生も多いようですが、就職に違和感を感じるのなら、他の道を進むのもいいと思うし、立ち止まって考える時間も人生には十分にあると僕は思います。

学生だけでなく、すでに働いている人も同じですね。

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