随筆・プライベート

『私本太平記』~日野俊基卿と葛原岡神社~

2020/05/31

こんにちは。

神奈川県鎌倉市の特定社会保険労務士・北村です。

ここのところ忙しい日々を過ごしていました。

いつの間にか桜も咲いています。

去年は桜を見るために毎日散歩をしていたのですが、今年はそうした余裕がありませんでした。

忙しいという字は心を亡くすと書きます。

桜の花が咲いたことに気が付かないことが忙しいということなのかと思います。

もう忙しい時期は抜けたので、鎌倉の春を楽しみたいと思います。

目次

『私本太平記』~日野俊基卿と葛原岡神社~

最近、吉川英治の『私本太平記』を読んでいます。

『私本太平記』は鎌倉時代末期から室町時代初期までの動乱を足利尊氏を軸に描いた傑作です。

これが大変面白い!!

ということで、鎌倉の『私本太平記』に関係する場所をいくつか巡ってみることにしました。

まずは葛原岡神社のなかにある日野俊基卿ご終焉の地碑です。

日野俊基卿は後醍醐天皇の側近で鎌倉幕府打倒を志した公卿ですが、幕府方によって捕らえられ、鎌倉の葛原岡の地で斬られました。

日野俊基卿が斬られたのが1332年、鎌倉幕府が滅んだのが翌年の1333年、後醍醐天皇の建武の新政、1336年の足利尊氏による室町幕府。

まさに千変万化の時代です。

現代は激しい変化の時代だという人もいますが、『私本太平記』がテーマとする時代の変化の激しさは想像に余るものがあります。

葛原岡神社の場所

葛原岡神社は日野俊基卿を祀るため明治時代に創建されました。

葛原岡神社は銭洗弁天の坂を登った先にあります。

大仏ハイキングコースの途中にあるので、北鎌倉のほうからハイキングコースを通って行くのもおススメです。

参道の脇には日野俊基卿のお墓があります。

お墓のほうは人が少なめです。

日野俊基卿は自分が亡くなったあとの激動の時代を見て何を想ったのでしょうか?

こういう風に歴史をテーマとした本を読んで、所縁の場所を歩くのは楽しいですね。

想像力が刺激されます。

オマケ~ネコ店員~

葛原岡神社ではおせんべいを販売していますが、店員はネコです。

かわいいですね。

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